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AquaTalkingReview version.2

  • 執筆者の写真: aquatalkingreview
    aquatalkingreview
  • 2023年3月17日
  • 読了時間: 1分

更新日:2023年4月20日

AquaTalkingReview version.2


2020/02.15.-16.


in Osaka


第2回となるAquaTalkingReviewが行われました。

以下は、その記録です。

登壇者の肩書については、当時のものとなります。


また、要項と別にアクアトのメンバー参加者によるレポートがあります。

そちらも合わせてお楽しみください。


Speaker

上田哲也氏

AquaTalkingReview主催者

『私のキノボリウオ系人生とキノボリウオ目概要。』

兵庫県在住の熱帯魚愛好家。

興味の対象は魚全般だが、ベタ、スネークヘッド特別強い感心を持つ。

特にその飼育系統維持、進化など。

その他、ラリー車、家庭菜園などが趣味。

日々、趣味ごとに追われる幸せな良き家庭人。

一番好きな魚はアミア・カルバ。

子供の頃より、採集したり、飼育繁殖させたキノボリウオ類(アナバス類=ラビリンス・フィッシュ)の個人的な思い出を遡りつつ、観賞魚の世界でのアナバス類の位置付けについて発表しました。

また、今回のテーマであるキノボリウオ類のついて、近年、提唱され始めたキノボリウオ目Anabantiformesを基にそのメンバーと位置付けを説明しました。


【紹介された主な生物】 (魚) カムルチーChanna argus、タイワンドジョウChanna maculata、ベタ(トラディショナル) Betta splendens var.、ベタ・フォーシィBetta foerschi、オスフロネームスOsphronemus goramy、エオナバス(化石種)、オルビニィイクティス(化石種)など。 プリストレビス科、バディス科、ナンダス科、ヘロストマ科、オスフロネームス科、タイワンドジョウ科、アナバス科

Speaker

福家悠介氏

京都大学大学院 理学研究科 生物科学専攻 動物学教室 動物生態学研究室所属

『ミャンマーの古代湖、インレー湖における固有スネークヘッドの起源』

『南西諸島中毒に罹患し、淡水魚類・甲殻類・爬虫両生類の虜になった大学院生。生物多様性の形成プロセスや種分化、生物の色彩や形態の適応的意義に興味があります。』本人ホームページより。

今回、総合司会を務めた佐藤 駿さん(大阪市立大学 理学研究科 特任助教授)とは高校の先輩と後輩の間柄。

一番好きな魚はインレー湖で見たミクロラスボラ“ハナビ”。

古代湖の一つに数えられるミャンマーのインレー湖について、その成り立ちや固有の魚種の紹介、市場での様子、採集した個体、生息地の様子など豊富な画像と映像で紹介して頂きました。

特に同湖固有種の雷魚、ハーコートスネークヘッドChanna harcourtbutleriの湖と周辺河川個体、それぞれの遺伝子分析と形態的特徴を基に、湖産系と周辺河川系が別種として分化している事を自らの研究成果から発表して頂きました。

【紹介された主な生物】

(魚) ハーコートスネークヘッドChanna harcourtbutleri、ドワーフスネークヘッド Channa gachua 、ダニオ エリスロミクロンDanio erythromicron 、レッドフィンレッドノーズバルブSawbwa resplendens、ミクロラスボラ“ハナビ”Celestichthysmargaritatus、レッドテールスイミングローチYunnanilus brevis、Cyprinus intha、Silurus burmanensisなど。

(植物) ロタラsp.“インレー”

Speaker

田村安弘氏(Twitter)

青野阿沙子氏

『MEDAKAの活動と世界のメダカ』

メダカを通じて環境問題等、啓発活動をされているMEDAKA。

その活動は日本在来のキタノメダカ、ミナミメダカのみならず、海外のメダカ(オリジアス)の仲間の紹介にまで及びます。

ホームページはただ今、準備中。

今後の活動に注目のグループです。


好きな魚は代表の田村さんが、スラウェシ島・ポソ湖産の大型メダカの仲間、アドリアニクティス。

副代表の青野さんはコリドラス・パンダ。

MEDAKAが一般の方向けにされている啓発活動(日本産メダカの分類と分布、保護のあり方、外来種カダヤシとの関係)についての説明。

海外のオリジアスの仲間の紹介、特にスラウェシ島で分化している固有種の紹介と進化の最新の見地についての説明をして頂きました。

【紹介された主な生物】

(魚) キタノメダカOryzias sakaizumii、ミナミメダカOryzias latipes、ペクトラリスOryzias pectoralis、プロフンディコラOryzias profundicola、二グリマスOryzias nigrimas、ウォウォラエOryzias woworae、ウォラシOryzias wolasi、コモリメダカOryzias sarasinorum、ドピンドピンOryzias dopingdopingensisなど。

Speaker

TEAM BORNEO代表

季子宏之氏

『スマトラ島北部におけるベタ・ルブラ及びデニスヨンギの生息状況報告。またその地域のホマロメナの自生地紹介など』

前回の第一回AquaTalkingReviewでもご講演くださった季子氏。

アナバス魚類・熱帯植物採集家。

チームボルネオとして90年代よりボルネオ島をはじめとして、スンダ地域のベタやリコリスグーラミィの仲間、エキゾチックプランツを中心に採集・調査。精度の高い報告には定評がある。

好きな魚は自身が発見したリコリスグーラミィの仲間、Parosphromenus quindecim。

直近に行かれた北スマトラ特産のベタ・ルブラ、ベタ・デニスヨンギィの生息地の様子を2009年時との比較、豊富な画像、ドローン撮影も交えた動画で紹介した頂きました。また現地での採集結果からメラニンパターンに依存したルブラーデニスヨンギィの同定の問題提起がありました。

更に同地域のサトイモ科の植物、ホマロメナの現地での様子などを報告をして頂きました。

【紹介された主な生物】

(魚) ベタ ルブラBetta rubra 、ベタ デニスヨンギィBetta dennisyongi ラスボラの仲間など。

(植物) ホマロメナの仲間、バークレア・モトレイなど。


(記/上田哲也)

以上、登壇者、参加者の皆様。ありがとうございました。









 
 
 

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